たたみです
みなさんは「ちゃんとエサもやってるし、水換えもしてるのに熱帯魚の調子が良くない」と言って悩んだ経験はないですか?
具体的な症状としては熱帯魚の動きが鈍い、生体の色が薄いなど
そしてそんな中で、原因もよく分からないまま熱帯魚が死んでしまい、その後も続けて何匹か続けて死んでしまったというような悲しい経験がある方も少なからずいるのではないでしょうか?
今回はそんな方に向けて、私の失敗談をもとに熱帯魚の体調管理の基礎の基礎をご紹介していきたいと思います
この記事を最後まで見ていただくと少なくとも熱帯魚が訳も分からず急に死んでしまったといったことはなくなると思います
熱帯魚の原因不明の衰弱、原因は水質にあった!?

不安な中、長い冒頭文を読んでいただきありがとうございました
まずは結論から述べます
熱帯魚の原因不明の衰弱は「水質」が原因であることが多いです
水質というのは我々人間にとっては空気のようなもので、生きていく環境そのものです
その環境が体に合ってないと人間も体調を崩していまいます
熱帯魚も同じで、水質があっていないことが衰弱の直接の原因になる場合もあれば、水質が合わず体力を消耗することによって、感染症になってしまうことが原因になることもあります
つまり、熱帯魚を健康的に飼育するためには水質について理解することが不可欠です
水質を理解し、熱帯魚の住みよい環境を作るためには水換えが非常に重要になってきます
水換えの意味を知り適切なタイミングで水換えをおこなうことで熱帯魚の健康維持につながります
それでは次に水換えの意味についてご説明します
水換えの意味は「有害な物質の濃度を下げる作業」
水換えの意味とは簡単に言ってしまえば、「水槽内に発生した有害物質の濃度を下げる作業」です。
熱帯魚の食べ残しやフン、枯れた水草はバクテリアによって分解され、アンモニアをはじめとした有害物質に変わります
水槽内の有害物質が蓄積して濃度が高くなってくると、熱帯魚の体力が落ちて免疫力が下がり、病気になりやすくなったりします
なので、水換えで有害物質の濃度の高くなった古い水の一部を硝新しい水に換えることで、水槽内の有害物質の濃度を下げるということを行います
ここで「じゃあフィルターは何のためにあるの?フィルターがあれば水はきれいになるんじゃないの?」と思われた方もいると思うので、次にフィルターの役割について説明します
フィルターで水が完全に無害になるわけではない

結論から言うとフィルターがあれば水が完全にきれいになるわけではありません
淡水水槽用のフィルターは水槽内にバクテリアを増やすことによって
あくまで超有害なアンモニアという物質から比較的無害な硝酸塩という物質に分解することで水換えまでの期間を延ばしているに過ぎません
ここを理解しておかないと水換えのタイミングを見誤り、熱帯魚が体調を崩してしまう原因になってしまします
それでは次に「水が汚れるメカニズム」について詳しく説明していきます
水が汚れるメカニズム

水が汚れるメカニズムは文字で書くと
食べ残し・フン・枯れた水草→アンモニア(超有害)→亜硝酸塩(有害)→硝酸塩(ちょっと有害)
といった感じです
とは言え文字で見ただけじゃよくわからないと思うのでイラストにしました

→(矢印)はバクテリアによる分解を表しています
このようにバクテリアの状態が安定している水槽ではドンドン分解して、有害な物質(アンモニアや亜硝酸塩)から硝酸塩へとなっていきます
この分解の最終段階である硝酸塩もアンモニア等に比べると毒性は弱いものの完全に無害というわけではないので、硝酸塩濃度が高くなってきたら水換えをするということになります
水換えのタイミングは「硝酸塩が溜まってきたら」

先ほど述べたように、水換えのタイミングとは「硝酸塩が溜まってきたら」です
要するに、水換えとは「硝酸塩を排出する作業」ということです
慣れてくると自分の水槽の水換えのタイミングはなんとなくわかってくるものですが、
慣れないうちは「確実な数字に頼る」という風にするといいと思います
具体的な方法としては硝酸塩の濃度を測定する商品を使うということです
いろいろなメーカーから商品が販売されており、試薬タイプや試験紙タイプなどがあるので自分の好きなものを選ぶとよいと思います
どの商品にも「この数値になったら水換えをしてください」というラインが設けられているので水換えのタイミングが一目瞭然です
ちなみに我が家では「テトラテスト6in1」を使っています
アンモニア濃度は測れませんが、ペーハー、炭酸塩硬度、総硬度、 亜硝酸塩 、 硝酸塩 、塩素の水槽の立ち上げのときにも役立つ6項目を一瞬で測ることができて、何より試薬タイプより安くて簡単なのでこれを使っています
一応リンクを貼っておきます
まとめ
今回は初心者の方に向けて水換えのタイミングを知るための、水が汚れる仕組みと水換えの意味について紹介しました
水が汚れる仕組みは「食べ残しや枯れた水草から発生するアンモニアが原因」
水換えの意味は「有害物質の最終段階である硝酸塩を水槽内から除去する作業」
ということでした
今回紹介したことを理解しておくだけでも、熱帯魚の原因不明の死は減ってくると思います
それでは楽しいアクアリウムライフを!!
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