以前こちらの記事で「エサというのはコリドラスの成長にとってはもちろん、体力の維持・回復のために不可欠なもの」と述べました

エサを与えることはもちろん重要ですが、餌がしっかりとコリドラスに行き届いているか確認していますか?
混泳水槽では他の動きが早い魚に先に食べられたり、ヤマトヌマエビにコリタブ(コリドラスタブレット)を強奪されたりしてちゃんと食べれていない場合があります
今回はそれを防ぐための方法についてご紹介していきます
おすすめの餌やり方法

混泳水槽におけるおすすめの餌の与え方は次のようなものがあります
- 沈降性の人工餌を使う
- パイプを使う
- 冷凍赤虫&もぐもぐバスケットを使う
- テトラファンチップスを使う
- イトメを使う
沈降性の人工餌を使う
おすすめの餌やり方法1つ目は「沈降性の人工餌を使う」です
熱帯魚用の人工餌というのはいろんな種類がありますが、ほとんどは浮遊性のものになっています
それは水槽の底で生活している生体よりも、中層から上層を泳いでいる生体の方が多いからです
しかし、浮遊性の人工餌は水を吸ってそこに沈んでいく前に、中層から上層を泳ぐ生体等に先に食べたれてしまいます
これでは底で生活するコリドラスの様な魚には餌が届きません
そこでおすすめなのが、沈降性の人工餌です
沈降性の餌とは水槽に入れた瞬間に底に沈んでいくタイプのもので底魚用として売られています
なかでもおすすめの商品を紹介します
おすすめの沈降性人工餌
1.ひかりクレストコリドラス
2.ひかりクレストディスカス
3.GROWシリーズ
【商品説明】
魚の健康と良好な水質を追求。
ビタミン・ミネラルの豊富な海藻を多量に使用し消化吸収の難しい小麦粉類を排除。
魚が生きていくために非常に重要な働きをする生理活性物質を作り出すEPA・DHAの配合に成功。
高次元の栄養バランスを実現した画期的なドライフードです。
パイプを使う
2つ目は「パイプを使う」です
これだけだと意味がわからないと思うので説明します
- 用意するものは水槽の深さより少しだけ長いパイプ(プロホースのパイプ部分だけ取り外すと使いやすいです)
- そのパイプを水槽に突っ込んで先を少し浮かせる
- 反対側(水槽から出ている側)に浮遊性の人工餌を適量入れる
- 餌が水を吸って底に届くのを待つ
やり方はこれだけです
つまり底に届く間に他の生体にすべて食べられてしまわないように強制的に底まで届けるというやり方です
このやり方だと、非常に食いつきのよい「テトラプランクトン」なども適量を底に届けることができます
冷凍赤虫&もぐもぐバスケットを使う
3つ目は赤虫&もぐもぐバスケットを使うことです
冷凍赤虫はコリドラスに人気の餌の一つです
しかしコリドラスだけでなく、ほとんどの生体が赤虫を好ん食べるので普通に与えてしまっては
「ほとんどコリドラスに行き届かない」なんてことになってしまいます
そこで、おすすめなのがもぐもぐバスケットです
もぐもぐバスケットを使えば、赤虫が散らばるのを防ぎ一箇所に固定することができる上に網目から出てきた分をちょっとずつしか食べることができないので、「動きの早い生体が一気に全部食べてしまう」なんてことも防げます
テトラファンチップスを使う
4つ目は「テトラファンチップを使う」です
テトラファンチップはこれまでの餌とは一線を画しており、なんと水槽のガラス面に貼り付けることができます
これにより餌を底付近に固定できるので底に住むコリドラスも餌にありつくことができます
イトメを使う
最後にご紹介するのは「イトメを使う」というものです
イトメはコリドラスの一番の好物で、普段おっとりしているうちのコリドラスもイトメをあげた時は狂喜乱舞といった様子になります
なんといってもその特徴は「生きている餌」ということで、入手難易度と値段こそ高いですが、
すぐ沈みコリドラスたちが飛びつくため、あまり他の種類の魚に横取りされません
あえてコリドラスを狙って餌を与えるメリット

いままでこれだけ餌の与え方のついて紹介していてなんですが、コリドラスは他の生体の食べ残しだけでは足りません
そしてこれだけ「コリドラスにしっかり餌を行き届かせましょう」というのにはちゃんとした理由があります
※単に私がコリドラスが好きだからというだけではありません
あえてコリドラスを狙って餌を与える最大のメリットとは
「水槽の水質の悪化を防ぐため」というものです
これは「コリドラスが食べ残しじゃ足りないことはわかった。じゃあコリドラスもお腹いっぱいになるように餌の量を増やそう!」となってしまうのを防げるからです
そこまで届かないから餌を大量に与えるとなると、それはもう多くの餌を与えることになりますよね?
こうするとみるみる水は汚れていきます
こうなるのを防ぐために、「上を泳ぐ魚にはその魚の適量、底にいるコリドラスにはコリドラスの適量を与える」
これが大切になってきます
まとめ
今回は「混泳水槽でもコリドラスにしっかりと餌を行き届かせよう」ということでおすすめの方法をご紹介しました
今回紹介した方法は私が実際にやっていて、実用性のあるものだけを紹介しましたが最終的にコリドラスに行き届いているかどうかは皆さんが実際にみて確認するしかありません
餌を与えた後、ゆっくりと観察してみてください
混泳水槽であればもちろんコリドラスだけではなく、全ての生体がうまく餌にありつけているか、あまりに痩せている個体はいないかなどについて
餌をしっかり食べている個体は元気が良く、とても美しいですからね
それでは楽しいアクアリウムライフを!!
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