アクアリウム初心者の方で、飼育していた生体が突如死んでしまったといった経験はないでしょうか?
そう言った経験をされた方の中で、「水はパっと見綺麗なのになんで死んでしまったのかわからない」といった方も多いと思います
飼育水って基本的には無色透明なので、こう言ったことが起きた場合に見ただけでは原因がわからないことがほとんどです
そこで今回は、生体が突然死んでしまった時に考えられる原因とその対策についてご紹介していきます
【今回の記事はこんな人におすすめ】
- 飼っていた魚が死んでしまったけど原因がわからない
- 水は綺麗に見えるけど、飼育があまりうまくいっていない(エビが少しずつ死んでいくなど・・・)
それでは順番に説明していきます
生体が突然死んでしまう場合に考えられる原因(水質関係)
生体が死んでしまう原因についてはさまざまなものが考えられます
水質が悪化が原因だったり、病気であったり、水草水槽における酸欠さらにはケンカによるケガが原因だったりすることもあります
そんなさまざまある中でも今回は「水質に関すること」のみに焦点を当てて紹介していきます
それではさっそくご紹介していきます
考えられる原因は3つ
- 有害物質濃度の上昇
- 水温が極端に高いまたは低い
- pHが急激に変化している
考えられる原因はこの3つです
有害物質濃度の上昇
突然生体が死んでしまった時に考えられる原因の1つ目として
アンモニアをはじめとする有害物質の蓄積による濃度の上昇が考えられます
これはバクテリアがうまく定着していなかったり、何らかの拍子に水槽内のバクテリアが激減してしまったことが要因であることが多いです
【バクテリアとは?】
○○菌と呼ばれる微生物のことで水槽内で糞やゴミをアンモニアに分解してくれる有機物の分解を行うものと
アンモニアを亜硝酸塩に亜硝酸塩を硝酸へと徐々に弱毒性のものに分解していく硝化を行うものがあります
※バクテリアの役割についてはこちらの記事で詳しくまとめているのでよければご覧ください
バクテリアがうまく定着させるためには?
このバクテリアを水槽内に定着させるためには市販のバクテリア剤を使うか、種水としてすでに立ち上がっている水槽から水をもらうか、ゆっくり時間をかけて自然に増えるのを待つなどの方法があります
【種水とは?】
水槽を立ち上げる際に、バクテリアがしっかりと住み着いている水槽から分け与える水のことで
種水を使うことで、新たな水槽にバクテリアが早く定着させることができます
しかし、これらがうまくいっておらず、バクテリアが定着していない場合は
水中に有害物質が蓄積し、生体が弱ってしまいます
水槽内のバクテリアが激減する要因とは?
また、しっかりとバクテリアが定着している場合でもなにかの拍子に水槽内のバクテリアが激減してしまうことがあります
この場合も先ほどと同様に水槽内に有害物質が蓄積してしまいます
こうなってしまうのは大量の水換えを行なったことやフィルターの掃除の仕方を誤ったことが原因になることが多いです
バクテリアを激減させないためには
水換えの際はあまり大量の水を入れ換えないということで目安としては水槽の半分以上の水換えをすることを避けることをおすすめします
また、フィルターの掃除の方法としてはこれらに注意することをおすすめします
- フィルターの掃除(特にろ材)には飼育水またはカルキ抜きした水を使用する
- ろ材を洗う際にはそっとそそぐ程度にする
ろ材を洗うときは必ず飼育水またはカルキ抜きした水を使用してください
これは水道水には消毒用のカルキと呼ばれる塩素系の薬剤が添加されています
人間が飲んだりする分にはそこまで問題はありませんが、バクテリアにとってはとても強い薬剤です
というのもこのカルキ自体がバクテリアをはじめとする微生物を除去するために添加しているからです
なので、フィルター掃除の際は必ずカルキの入っていない水を使用してください
また、ろ材の洗い方としてはあまりガチャガチャ米を研ぐ様に洗ってしまうと、
ろ材の中にせっかく定着したバクテリアが取れてしまうことがあるからです
【少し長くなってしまったので「有害物質濃度の上昇」についてまとめます】
- 考えられる原因は「有害物質の蓄積による濃度の上昇」
- この要因は2つ「バクテリアがうまく定着していないこと」と「水槽内のバクテリアの激減によるもの」
- 「バクテリアがうまく定着していないこと」の対処法はバクテリアを外から入れるか自然に増えるのを待つこと
- 「水槽内のバクテリアの激減によるもの」の対処法は2つ
- 「フィルターの掃除(特にろ材)にはカルキの入っていない水を使用する」と「ろ材を洗う際にはそっとそそぐ程度にする」
水温が極端に高いまたは低い
生体が突然死んでしまう原因として考えられることの2つ目は
水温が極端に高かったり、低かったりすることです
これも目視では確認できませんが、生体へのダメージは大きく注意が必要です
これを防ぐためには「水温計の設置」と「サーモスタッド付きのヒーターの設置」をおすすめします
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pHの急激な変化
生体が突然死んでしまう原因として考えられることの3つ目は
急激なpHの変化によるものです
pHとは簡単にいうと水質が酸性かアルカリ性かを数字で表せる様にしたもので1〜14で表します
このpHは基本的に水を放置し続けると下がって酸性に傾きます
この様な要因でpHが急激に変化すると生体へのダメージが大きくなり、時には死んでしまうこともあります
pHの急変を防ぐには
pHの急変を防ぐために最も有効なのは適度な水換えです
日本の水道水は基本的にpHがほぼ7で中性なのでその水といれかえることで変化を防ぐことができます
まとめ
今回は「熱帯魚が突然死んでしまう原因」について紹介しました
熱帯魚が死んでしまう原因としてこちらを紹介しました
- 有害物質濃度の上昇
- 水温が極端に高いまたは低い
- pHが急激に変化している
これらの対処法としてこちらを紹介しました
- 「しっかりとバクテリアを定着させる」、「フィルターの掃除(特にろ材)にはカルキの入っていない水を使用する」と「ろ材を洗う際にはそっとそそぐ程度にする」
- 「水温計の設置」と「サーモスタッド付きのヒーターの設置」
- 「適度な水換えを心がける」
今回紹介したこれらを意識することで皆さんが熱帯魚が原因不明で死んでしまった時の少しでもお役に立てば幸いです
それでは楽しいアクアリウムライフを!!
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