近年家でも楽しめる趣味として、アクアリウムが注目されつつあります
アクアリウム専門店がテレビで特集されたり、アクアリウム専門のYouTuberも増加したりと
「一般向け趣味」としての地位を確立しつつあります
そして注目度が高まっているアクアリウムの中でも特にお手軽で、場所もお金もあまりかけずにできるのが
「ボトルアクアリウム」というジャンルです
しかしボトルアクアリウムは、アクアリウムのジャンルの中でもかなり特殊なものです
なのでボトルアクアリウムをする際は「飼育する数の制限」と「適した生体を選ぶ」ことが必要になります
そこで今回はこれからボトルアクアリウムを始めたいという方に向けて
初心者でも失敗しにくい「ボトルアクアリウムに適した生体」についてご紹介していきたいと思います
※生体とは水槽の中で飼っている生物(魚やエビ)のことでアクアリウム業界ではこのような表現をよくします
それではさっそくおすすめの生体についてご紹介していきます
ボトルアクアリウムにおすすめの生体4選
初心者におすすめのボトルアクアリウムにおすすめの生体はこちら
- メダカ
- アカヒレ
- ヤマトヌマエビ
- ミナミヌマエビ
これからこの4種がなぜボトルアクアリウムに適しているか?について紹介しますが、その前に
「ボトルアクアリウムの生体として選ぶときの基準」についてご紹介します
ボトルアクアリウムの生体を選ぶ基準
基準はこちら
- 水温の変化及び高温と低温に耐性がある
- 酸欠に強い
- 水質の変化に強い
水温の変化及び高温と低温に耐性がある
まず1つ目は「水温の変化及び高温と低温に耐性がある」ことです
これの理由としては、ボトルアクアリウムはヒーターを入れないからです(中には入れる人もいますが)
なので基本的に水温は室温に比例して上がったり下がったりします
熱帯魚と呼ばれる魚はどんなに低くても17℃くらいはないと死んでしまいます
逆に暑さに耐性のない魚も日本の夏の暑さで死んでしまいます
酸欠に強い
普通の水槽だと酸欠対策として、エアレーション(水槽の中でぶくぶくしてるやつ)をすることができますが
小さなボトルの中ではそれも難しいです
そのためある程度酸欠に強い生体を選ぶ必要があります
水質の変化に強い
水質の管理は水槽の中に入っている水の量に比例し、水の量が多ければ多いほど管理は簡単になります
そのため水の量が極端に少ないボトルアクアリウムは水質が悪化しやすいという特徴があります
なので中に入れる生体は水質の悪化に耐性のある個体を選ぶ必要があります
紹介した4種がボトルアクアリウムに適している理由
それでは順におすすめの理由についてご紹介していきます
メダカ
メダカがおすすめの理由はこの2つです
- 水流のないボトルの環境がもともとメダカが住んでいる環境に似ているから
- ある程度の高温と低温に耐性があるから
メダカはもともとあまり水流のない小川や池のような場所に生息しています
そのため大きな水槽で飼う場合ではフィルターなどの水流を弱める工夫をする必要があります
しかし小さなボトルの中にはフィルターは入っていません
そのためボトルの中には基本的には水流はありません
この環境がメダカの飼育に適していると言えます
またボトルアクアリウムではヒーターなども入れないと思います
そのため基本的に室温に比例して水温も変化します
もともと日本原産であるメダカは夏は暑く、冬は寒い環境で生活しています
なので高温にも低温にもある程度の耐性があるといえます
アカヒレ
アカヒレもメダカと同じく熱帯魚ではなく、温帯に生息している魚です
そのため低温にも強くボトルアクアリウムに適していると言えます
さらにアカヒレは別名「コッピー」とも呼ばれており、この由来は「コップでも会えるくらい頑丈」ということです
実際にコップで飼うのはやめた方が良いですがそのように表現されるだけあって水質の変化に耐性のある個体が多い種類になります
ヤマトヌマエビ
次に紹介するのは「ヤマトヌマエビ」です
これはこれまでに紹介した「メダカ」、「アカヒレ」のような魚と違いエビの仲間です
日本にも生息している種類なので、低水温にも強く、水質の変化にも耐性がある個体が多いですが
導入時など、水質の急変には弱い傾向があるので注意が必要です
ミナミヌマエビ
最後は「ミナミヌマエビ」です
ミナミヌマエビも日本に生息している種類です
特徴としてはヤマトヌマエビよりも小さいですが、基本的な飼い方などは同じと思って問題ありません
ボトルアクアリウムとその他のアクアリウムの違い
この記事の冒頭で「ボトルアクアリウムはアクアリウムの中でも特殊」と述べましたが、
実際にどれくらい特殊なのかについて理解してもらうために、
「ボトルアクアリウムとその他のアクアリウムの違い」について紹介します
下の表にそれぞれに必要な器具をまとめました(表では「その他のアクアリウムの例」として水草レイアウト水槽を使用しています)
必要器具 | ボトルアクアリウム | 水草レイアウト水槽 |
---|---|---|
水槽 | ○ | ○ |
照明 | ○ | ○ |
フィルター | × | ○ |
ヒーター | × | ○ |
エアレーション | △ | △ |
CO2添加 | △ | ○ |
※表の図の説明
- ○:必要(または特殊な場合を除いて使われるのが一般的)
- △:使う場合もある(使わない方が多い)
- ×:不要(または特殊な場合を除いて使われないのが一般的)
この表を見たらわかるようにボトルアクアリウムというのは必要な器具がかなり少ないです
しかしその分、入れる生体の種類やメンテナンスの方法など注意する点も多くなります
おわりに〜ボトルアクアリウムの魅力〜
いつもの風景に「ちいさな自然」をおいておく あなたがパソコン作業につかれて目をこすりながらため息をついているとき ふと視線をよこにうごかすとそこにおよいでいる魚たち そんな風景を想像してみてください 魚がおよぐたびに揺れる水面 疲れていたこともわすれてあなたはその「ちいさな自然」に釘付けになっているはずです
家にいる時間が増えた環境も合間って、誰でも手軽にできる「ボトルアクアリウム」の需要がどんどん高まっています
みなさんもこれを機にボトルアクアリウムを初めてみてはいかがでしょうか?
それでは楽しいアクアリウムライフを!!
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