お店でコリドラスを見かけてあまりにかわいくて「飼いたい」と思ったど、いまいち飼い方がわからないといった人に向けて、私なりのおすすめのコリドラスの単独飼育の方法を紹介したいと思います。
非常に長い記事になっています。結論だけ知りたい方は最後にまとめがありますのでそちらをご覧ください。
おすすめ飼育方法
コリドラスのおすすめの飼育方法として、ポイントごとに紹介していきたいと思います。
(各項目ごとに重要度を★で表しています。★の数は3が最大です。)
水槽(重要度★★★)
まず最初は水槽についてです。
水槽について極論をいうと「大きければ大きいほどいい」のは間違いないのですが、アクアリウムの初心者向けの記事では上等文句のように書いてあり、みなさまも聞き飽きていると思うので今回は一旦置いておきます。
私の考えとしては3~5cm程度のコリドラスを10匹程度の飼育ならば、60cmレギュラー水槽がおすすめです。
実際に60cm水槽にコリドラスを10匹入れてみると、ものすごく少なく感じますが、安全に管理するためにはひとまずはこのくらいに抑えておいた方がよいと思います。
レギュラー水槽が厳しいという場合は30~45cm規格水槽で5匹以下で飼育するのももちろんありです。
ただ、コリドラスは群れで生活する生き物なので、1種1匹で飼育するのは避けた方がいいと思われます。
なので最低3匹以上にしてあげると群れることができるので、ストレスを軽減できている気がします。
水質管理(フィルターなど)(重要度★★★)
水質管理に関してですが、これは本当に選択肢がたくさんあり、人によって意見がかなり分かれてくる部分であると思いますが、私個人のおすすめとしては上部フィルター+投げ込み式orスポンジor底面フィルターです。
上部フィルターはろ過能力が高いだけではなく、水槽内の溶存酸素量を高めるのに非常に重要な役目を果します。
魚は水中の溶存酸素でしか体内に酸素を取り込むことはできないので水中の溶存酸素量を高めるのは非常に重要です。
そして、なぜ私が上部フィルターだけではなく投げ込み式などのエアーポンプを使用したフィルターをプラスで挙げたかというと。それは私がコリドラスを飼う上で水の循環が非常に重要だと考えているからです。
コリドラスにとっての最大の敵は水のよどみです。そのよどみをなくすためにエアーポンプを使って水の流れを作ることが重要です。
コリドラス飼育系では「底砂を厚くしかないように」や「底面式ろ過のろ材の通気性を確保する」などと書いてあることがありますが、これもおそらく止水域をなくす。つまり水のよどみをなくすためのものです。
止水域では病原菌が発生し、病気の原因になります。(薬が苦手なコリドラスにとって病気になることはできるだけ避けたい道です。)
底砂(重要度★)
これからの説明は底面式ろ過を使用する場には自動的に大磯を使用することになると思うので、投げ込み式やすスポンジフィルターを使う場合についてになります。
底砂に関しても必要だの必要ないだのいろんな意見がありますが私としては必要かなと思います。
理由としては完全に私個人の意見ですが、コリドラスは餌を食べる際に口から砂ごと食べてエラから不要な砂だけ出す。という行動をとります。(実際には餌もエラから出てくることが多いですが・・・。)
せっかく備わっているエラで濾す機能を使わせてあげた方がいいのではないか?という考えているからです。
どんな機能でも使わないと衰えていきますからね
床材の種類ですが、比重によってメンテンナスの管理のしやすさなどの差はありますが、コリドラスを飼う上では特にどれも差がないように感じるので好みで決めて大丈夫だと思います。
しいて言うならば、おすすめとしてはメンテンナス重視ならば田砂で見た目重視ならばアマゾンの白砂です。
隠れ家(重要度★★★)
コリドラスは臆病な種類が多いです。特にワイルドの個体は特に警戒心が強いように感じます。
そんなびびりのコリドラスのストレスを軽減させるために必要なのが隠れ家です。
ここで隠れ家の必要性として一つ小話を紹介します。
わりと有名な話なので知っている方もいるかもしてません
話がそれましたが要するに私がいいたかったのは、コリドラスに適度の隠れ家を用意してあげることで人が覗き込むなどのストレスを感じるようなことがあっても自ら回避できてストレスの軽減につながるよということです。
コリドラスの隠れ家としておすすめなのが流木です。
流木は軽いので掃除のときに動かしやすく、水草なども活着させることができます。
流木の使い方としては下のように流木の下に空間ができるようにするのがポイントです。これはコリドラスが逃げ込みやすいというのもありますが先ほど述べたように水の流れを妨げないようにするためです。
隠れ家の候補として石も上がることがありますが、掃除のたびに動かすのが面倒くさいうえに、私は過去にコリドラスが石と石の間に挟まって死んでいたという経験をしたので流木をおすすめします。
水草(★★)
水草は水槽内の余分な養分を吸収したりコリドラスの隠れ家にもなるとても重要なアイテムです。
私のおすすめは浮草+活着系(ミクロソリウム、アヌビアスなど)です。
浮草で特におすすめなのがアマゾンフロッグピットです。
この種類は非常によく増えてくれるので栄養吸収速度も早いし、強すぎるライトの光を和らげてくれます。
(コリドラスの中には強い光が当たっていると陰から出てこないようなこもいます。うちではレセックスがそうでした。)
活着系の水草としておすすめなのはミクロソリウムです。
流木や石に活着させて使用します。ミクロソリウムがおすすめの理由は浮草で遮られた光でもある程度育成することが可能だからです。
よくコリドラス水槽と相性がいい水草として紹介されているものとして「アマゾンソード」があります。
もちろん成長すると葉っぱが広がって非常に良い隠れ家になるので相性はバッチリです。(ただし、アマゾンソードは根から養分を吸収し成長するため、砂に植えるのはあまりおすすめされていないことが多いです。)
我が家ではアマゾンフロッグピットがあることにより、水中に入る光が若干弱めなため、陰性水草のミクロソリウムを入れています。
底面式ろ過の方は大磯にアマゾンソードなどを植えてみてもいいかもしれません。
アマゾンフロッグピットをはじめとする、成長が早い=養分の吸収速度が速い水草については過去記事で紹介していますのでぜひご覧ください。
エサ(重要度★)
これもコリドラス用のエサって意外と多くて迷いますが私がいろいろ試した結果行きついたのはglow+冷凍赤虫です。
glowは魚が吸収を苦手とする小麦粉が入っておらず食べたほとんどが栄養として吸収されるので他の人口餌に比べて糞が水を汚しづらいと入れています。
ただし、少しほぐれやすいので入れる量を間違えると水槽に細かいカスが散らばります。
それを避けたい方はキョーリンのひかりクレストコリドラスがおすすめです。
これは非常に散らばりにくくなっておりコリドラスの食いつきもなかなかいいです。
何と言ってもglowと違ってどこにでも売ってあるのが強みです。
次に冷凍赤虫ですが、これはやはりコリドラスの食いつきが非常にいいです。
と言っても冷凍赤虫を毎日上げるとなかなかな出費になるので私は一日おきにあげています。
目安は10匹ならキョーリンのクリーン赤虫を1キューブ、5匹なら同じくキョーリンのクリーン赤虫ミニキューブがちょうどいいかと思います。
エサに関しては毎日人口餌を与えても特に問題はありません。現にブリーダーの方でも基本的人口エサのみで飼育しているかたもいます。
そこそこ入手しやすい人口餌のレビューを過去記事でしていますのでよかったらご覧ください。
水替え頻度(重要度★★★)
アクアリウムをするうえで切っても切り離せないのが水換えです。
私がおすすめする水替えの頻度は週に1回で水槽の水の1/3~1/2を換水することです。
この時注意してほしいのは、温度合わせとカルキ抜きはしっかりとしてください。
コリドラスはよく食べますが、食べるのがあまり早くないので水が結構汚れます。
最低週に1回は水替えをしてあげてください。
ちなみに我が家ではカルキ抜きとしてテトラのアクアセイフプラスを使用しています。
温度合わせは冬場などは特にですが水道をそのままひねるととても冷たい水が出てきますのでそのまま入れると温度差で生体に大きなストレスがかかります。あったかい水を汲むかもしくは冷たい水を汲んで水槽用のヒーターで加温してから水替えに使用してください。
まとめ
今まで長々と記事を書きましたが最後に本記事で紹介したことをまとめたいと思います。
①水槽は60cm規格水槽がおすすめ(飼育数は10匹程度)
②ろ過は 上部フィルター+投げ込み式orスポンジor底面フィルター がおすすめ
③底砂はあったほうがいい
④隠れ家は流木がおすすめ
⑤水草はアマゾンフロッグピットとミクロソリウムがおすすめ
⑥エサはglow+冷凍赤虫がおすすめ
⑦水替えの頻度は週に1回1/3以上の換水がおすすめ
以上になります。
この記事を書くにあたって
この記事を書くきっかけとなったのは私自身がいままでコリドラスを飼育してきた中で、私自身の知識と経験不足から多くの子たちを☆にしてしまいました。
そんななかで、完全にとまではいきませんが迎えた生体をほぼ☆にすることなく長期的に飼育できるようになってきました。
今回はその方法を紹介し私のような失敗をするような方や死んでしまうコリドラスを少しでも減らせたらいいなと思いこの記事を書くに至りました。
ぜひ参考にしていただけると幸いです。
※この方法は私個人のやり方で、ほかにももっと素晴らしいやり方もあると思います。この記事を見ていただいた方の中でもっといい方法があるという方はぜひ教えていただけると幸いです。
これだけいろんなところで売っているコリドラスですが、まだまだ未知な部分の多いのでいろんな人の貴重な経験を聞ければと思っております。
みなさまからのコメントお待ちしております。
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